スーパーの夕方の見切り品コーナーは、食費を抑えたいときに目に入りやすい場所です。一方で、安さに惹かれて買ったものの使い切れず、結果的に廃棄してしまうケースもあります。
この記事では、見切り品で失敗しやすい理由、買わないほうがいい食材、選びたい食材、買うときの判断基準の順に紹介します。
見切り品で失敗しやすい3つの理由
見切り品で失敗するパターンには、いくつかの共通点があります。失敗の理由を先に知っておくと、買うときの判断が早くなります。
ここでは、買いすぎ・期限の短さ・使い道の不明確さの3つを順番に紹介します。
安さに惹かれて買いすぎてしまう
「半額」「お得」のシールが貼られた商品は、表示価格の安さから必要量以上をカゴに入れてしまうことがあります。
帰宅後に冷蔵庫を開けてみると、すでにあるストックで足りていたと気づくケースも出てきます。買い足した分は消費期限内に使い切れないこともあり、結果的に廃棄につながりやすくなります。
消費期限が当日や翌日のものが多い
見切り品が値引きされている理由の多くは、その日のうちか翌日までに売り切る必要があるためです。
購入した見切り品を、「明日でいいや」と冷蔵庫に入れたまま忘れてしまうと、結局そのまま傷んで食べられなくなってしまう可能性が大いにあります。
使い道を考えずに買ってしまう
「とりあえず安いから」という基準で買うと、献立が浮かばないまま冷蔵庫に放置されるケースも少なくありません。
「何に使うか」がすぐに思い浮かばないものは、いくら安くなっていたとしても、購入を見送ったほうが無難です。安さで判断するのではなく、自分の食事に組み込めるかどうかを基準にすると、買ったあとの扱いに困ることが減るでしょう。
見切り品で買わないほうがいい食材
見切り品コーナーで判断するときの軸を、「安さ」ではなく「使い切れるかどうか」に置くと、避けたほうがいい食材が見えてきます。
ここでは、避けたい食材を3つのパターンに分けて紹介します。
冷凍に向かない生野菜
冷凍に向かない生野菜は、その日に食べる目途が経たないのであれば、購入を控えることをおすすめします。特にレタス・きゅうりなど水分が多い生野菜は、冷凍すると食感が大きく変わるため、避けたほうが良いでしょう。
ただし、用途を思いつくようであれば避ける必要はありません。レタスはスープや炒め物に、きゅうりは浅漬けにするなど、傷みきる前に食べられるようであれば、購入を検討してみても良いでしょう。
すぐに使う予定がない生鮮品
消費期限が短く傷みやすい生成品は、すぐに使う予定がないなら購入を見送りましょう。冷凍しても元の食感に戻りにくいものが多く、使い道が限られる点も考慮する必要があるためです。たとえば、もやし・豆腐・お刺身などが該当します。
「明日の夕食に使う」「今夜の一品に組み込む」など、消費期限前に食べきれるかどうかが、買うかどうかの目安になります。
普段の献立で使わない食材
食べ慣れない食材や調理法がわからないものは、安くても活用しきれないことがあります。
「いつか使うかも」と思って買ったものほど、冷蔵庫の奥で忘れられる傾向があります。自分の定番メニューに登場しない食材は、見切り品でも買わない判断のほうが、結果的に無駄を減らせるでしょう。
見切り品で選びたいおすすめの食材
冷凍保存ができて、普段の食卓で使い回しやすい食材は、見切り品でも扱いやすい部類に入ります。
ここで紹介するのは、買ってすぐの一手間で長持ちさせられる食材を中心に挙げていきます。見切り品コーナーで迷ったときの目安として参考にしてみてください。
薬味類
薬味すりは、買ってすぐ冷凍庫に入れておくと重宝します。
特に刻みネギや小葱などは、味噌汁・うどん・冷奴・納豆など、出番が多く消費しやすい食材です。
大葉は、千切りにしてからラップに包んで冷凍する方法もあります。パスタや薬味の仕上げに使えるため、少量ずつ取り出して活用できます。
薬味類は、冷凍したまま料理に直接振りかけたり加えたりして使えるため、解凍の手間をかけずに活用できます。
油揚げ(薄揚げ)
油揚げは、刻んで小分けにしてから冷凍する形で保存できます。きざみ揚げのパックなら、未開封のまま冷凍庫に入れても良いでしょう。
うどん・そば・味噌汁の具に、凍ったまま入れて使える点が便利です。ひと手間加えられるなら、油抜きをしてから冷凍すると、解凍後の調理で味が染み込みやすくなります。
刻み方は、味噌汁用に細切り、煮物用に短冊切り、というように用途別に分けて冷凍しておくと、調理の段階で切り直す手間が減ります。
練り物
さつま揚げや野菜揚げなどの練り物は、冷凍保存ができます。使うときは冷蔵庫で解凍し、焼くだけで一品になります。
基本的にはちくわでもさつま揚げでも、買ってきたパッケージのまま冷凍して構いませんが、おでん種セットを冷凍する場合は、こんにゃくだけは抜いてから冷凍しましょう。
お惣菜
お惣菜は、当日中に食べきれないなら、その日のうちに冷凍しておきましょう。冷凍する際は1食分ずつラップに包み、保存袋に入れると冷凍焼けの防止になります。
使うときは、電子レンジやトースターなどで温め直すだけでそのまま食卓に出せて便利です。さらに、リメイクの幅も広く、天ぷら類はうどんやそばのトッピングに、フライ類は卵とじにしてかつ丼風にするなどの使い道があります。
パン類
パン類はほとんどが冷凍保存可能です。基本的には1個または1食分ずつラップで包み、保存袋に入れて冷凍庫へ入れる方法がおすすめですが、市販のパッケージ入り惣菜パンは、袋のまま冷凍しても大丈夫です。
食べるときは、自然解凍してからトースターなどで温めると良いでしょう。
ただし、カレーパンの中でも、ごろっとしたじゃがいもやゆで卵が入っているタイプは、解凍後に食感が変わるため、あまりおすすめしません。購入する場合は、なるべくその日のうちに食べましょう。
フルーツ類
フルーツ類は、冷凍に向いているものと向いていないものがあるため、注意が必要です。
ベリー類(ブルーベリー・いちごなど)やバナナ、パイナップルなどは、冷凍しておくとヨーグルトのトッピングやスムージーの材料など、さまざまな用途に活用できます。
ただし、スイカ・メロン・梨などは冷凍に向かないため、すぐに食べきれる量でないなら、見切り品でも見送ることをおすすめします。
きのこ類
エリンギ・しめじ・舞茸などのきのこ類は、石づきを取って小分けにしてから冷凍できます。
きのこ類は味噌汁・炒め物・パスタなど、用途が広く使い回しやすい食材な上、鮮度に問題がなければ、冷凍することで旨味が増すというメリットもあります。
ただし、見切り品の場合は変色したり水分が出たりしていないかを購入前によく確認しましょう。
見切り品を買うときの2つの判断基準
購入を迷った際の基準を決めておくと、買い物中の判断の手間そのものが減らせます。
ここでは、見切り品コーナーで迷ったときに使える判断基準を2つ紹介します。
食べる場面が今すぐ思い浮かぶか
まずは「今夜の主菜にする」「明日の朝食に使う」など、具体的な使い道がすぐに思いつくかどうかが、ひとつの基準になります。
「いつか使うかも」という発想で買うと、冷蔵庫の奥に忘れられることが多くなります。
判断に迷ったときは、その食材を使った料理が、今週の献立の中に入っているかを確認してみる方法があります。献立の流れに組み込めるなら買い、組み込めないなら見送る、という形で判断できます。
冷凍保存できる食材かどうか
当日または翌日中に使い切れない場合、冷凍可能な食材だけを選ぶ方法があります。特に冷凍に向かない食材(葉物野菜・水分が多い果物など)は、その日のうちに使い切れる量だけにとどめておきましょう。
また、買い物中に迷った際に確認できるよう、出かける前に冷凍庫の中をスマホで撮影しておく方法もおすすめです。店頭で「すでに同じストックがあるか」「冷凍庫に空きがあるか」をすぐ確認できるため、買いすぎを防ぎやすくなります。
まとめ
見切り品は賢く活用すれば、食費を抑えるのに役立つ上、フードロスの削減にもつながります。
ただし、一見お得なように見える見切り品ですが、消費しきれなければ無駄な買い物となってしまうため、注意が必要です。
「安いから買う」ではなく「自分が使い切れるかどうか」を基準に購入の判断をしましょう。