断捨離は節約になる?物を減らして分かった節約につながる理由と注意点 

節約について調べていると、断捨離の話題があわせて取り上げられている場面があります。断捨離とは、不要な物を手放し、物への執着から離れるという考え方です。

ただ、物を手放すことと支出を抑えることが、どうつながるの?と考える人もいるでしょう。

そこでこの記事では、断捨離が節約につながる理由と、私自身が取り組んで分かったこと、そして後悔しないための注意点を紹介します。

節約するために断捨離は必須ではない

結論から言うと、節約のために断捨離が必須というわけではありません。通信費や保険料といった固定費の見直しなど、物を減らさなくても取り組める節約の手段はあります。

一方で、断捨離が出費を抑えることにつながるケースもあります。実際に私は、断捨離を実施したことで余計な出費が減り、結果的に節約につながりました。

ただし、「断捨離を行えば誰もが節約できる」という話でもありません。

そのため、どのような理由で断捨離が節約につながるのか、そしてどういった注意点があるかを把握したうえで、取り組むか判断することをおすすめします。

断捨離が節約につながる3つの理由

断捨離が節約につながる理由はいくつかありますが、いずれも、日々の節約行動を積み重ねる類のものではなく、物を減らした状態が保てていれば効果が続くという点で共通しています。ここでは、その3つの理由を順番に紹介します。

持ち物を把握でき無駄買いが減る

家にある物の量と置き場所が分かっている状態は、無駄買いを防ぐ土台になります。

物が多いと、持っていること自体を忘れたまま、同じ物や似た役割の物を買い足す場面が出てきます。物を減らして全体量が見渡せるようになると、この重複買いが起きにくくなります。

ストックについても同じです。洗剤やティッシュなどの消耗品は、残量が見えていれば「あと1つになったら買い足す」といった補充の目安を持てます。必要以上に買い込むことがなくなり、収納も圧迫しません。

また、持ち物を把握できていると、店頭で特売品を見かけたときにも、「安いから」ではなく「必要だから」を基準に判断できます。家に在庫があると分かっていれば、その日は見送るという選択がしやすくなります。

あるはずの物を買い直す出費が減る

「家のどこかにあるはずなのに見つからない」という理由で物を買い直す出費も、断捨離で減らせる無駄のひとつです。

ハサミや爪切り、サインペン、電池といった細々とした物は、置き場所が定まっていないと、使いたいときに見つからないことがあります。探しても出てこないまま買い直し、しばらくして別の場所から見つかると、同じ物が2つ残ります。1つあたりの金額は小さくても、「できれば無くしたい出費」です。

私の場合は、掃除用の使い捨てフローリングシートや洗剤類でも、同じ状況を経験をしました。「切らした」と思って新しく買ったところ、後日、未開封のストックが出てきたのです。これは、置き場所を決めていなかったこと、ストックを把握できていなかったことで起こりました。買い直した金額は数百円とはいえ、把握できていれば要らなかった出費です。

断捨離によって物の総量が減り、置き場所が決まっていれば、このような買い直しは減っていきます。

住まいや家賃を見直す選択肢ができる

賃貸住まいの場合、物を置くためのスペースが減ると、必要な部屋の広さそのものが変わります。荷物のために確保していた収納や部屋が要らなくなれば、今より狭い部屋に住み替えて家賃を下げたり、同じ家賃でもより駅や職場に近い利便性の高い部屋に住み替えたり、といった選択肢が生まれます。

家賃は、賃貸であれば毎月必ず発生する固定費です。重複買いや買い直しを防ぐ効果が日々の買い物単位であるのに対し、家賃の見直しは、より大きな金額で家計が変わる可能性があります。

もちろん、住み替えには引っ越し費用や初期費用がかかるため、すぐに実行できる話ではありません。それでも、物が減ると住まいの選択肢が広がるという視点は、断捨離ならではの効果と言えるでしょう。

手放す手間を知ると買い方が変わる

ここからは、私が実際に物を手放す経験を経たことでえた気づきを2つ紹介します。

手放すには思った以上の手間がかかる

まず実感したのは、物を手放すこと自体にかかる手間の多さです。

手放すと決めるまでには、残すか手放すかを1つずつ判断する時間が必要です。手放すと決めた後も、そのまま捨てるのか、売るのかという分かれ道があります。

私は、資格のテキストをはじめとした本類を手放す方法として、フリマアプリのメルカリで出品を試しました。写真を撮り、説明文を書き、購入されたら梱包して発送するという一連の作業は、点数が多いほど時間を取られました。

段ボールにまとめて古本屋さんなどに引き取ってもらうよりは高く売れましたが、かかった手間を考えると、あまり得した気分にはなれませんでした。

本以外のものはリサイクルショップへ持ち込んだりもしましたが、まとめて運び、査定を待つという手間がかかりました。

それでも売れない物や、値段が付かない物は残るため、まだ使えるのにという後ろめたさを感じながら、ごみとして手放した物もあります。

手間との釣り合いをどう見るかは人それぞれですが、私は断捨離をしたことで「手放すのは、買うよりずっと大変」と考えるようになりました。

手間を知ると購入の判断が厳しくなる

「物を手放すには手間がかかる」と認識したことで、物を買うときの判断が変わりました。

店頭やネットで気になる物を見つけたとき、不要になってから出品する手間や、売れなかったときの処分まで思い浮かべるようになったのです。そして「本当に家に迎え入れたい物か」を考えたうえで購入を判断するようになりました。

その結果、安いから、便利そうだからという理由だけで買う場面が減り、余計な買い物が減った実感があります。節約しようと意識したわけではなく、買い方が変わった結果として支出が落ち着いた、という順番でした。

断捨離をしても、買い物における判断が変わらない人もいると思います。なので、断捨離が節約に必須とまでは言いません。ただ、一度経験しておくと、その後の買い物の判断が変わり、節約がスムーズに進めやすくなった。それが、取り組んでみた私の実感です。

断捨離で後悔しないための注意点

断捨離は節約につながる一方で、経験者からは「捨てて後悔した」「結局買い直した」という話を聞くこともあります。

こうした後悔を避けるためにも、これから紹介する2つの注意点はぜひ覚えておいてください。

焦って短期間で捨てようとしない

1つ目の注意点は、短期間で一気に進めようとしないことです。

私の周りでも、勢いだけで断捨離を進めた結果、捨ててから大事な物だったと気づいた、という話を聞いたことがあります。

処分を急ぐと、1つずつ判断する時間が足りないまま手放すことになり、後悔が生まれやすくなるようです。

引っ越しなどの期限がある場合を除けば、断捨離を一気に進める必要はありません。迷う物は無理にその場で判断せず、保留用の箱にまとめて時間をおき、あらためて見直してみても良いでしょう。

しばらく経ってから見ると、要不要の判断がしやすくなっている物もあります。

捨てる行為そのものを目的にしない

2つ目の注意点は、捨てることを目的にしないことです。

断捨離の本来の目的は、不要な物を手放して、自分が快適に暮らせる状態を作ることにあります。しかし、捨てた量や袋の数に意識が向くと、必要な物まで手放し、後から買い直すという本末転倒な結果にもなりかねません。

私は、「断捨離ハイ」のようなものがあると、感じています。どんどん物を手放していくうちに、もっとたくさん手放すことを、もっと家のなかにものがなくなることを追い求めてしまう状態です。

ミニマリストのシンプルな部屋にあこがれていたり、自分の生活をリセットしたいなら、ある程度、勢いに任せて物を手放す必要があるかもしれません。

でもそうではないのなら、必要なものまで捨てようとしていないか、捨てて困るものではないか、といった冷静さは保っておくことをおすすめします。

まとめ

節約のために、断捨離が必須というわけではありません。固定費の見直しなど手段はほかにもあり、物との付き合い方の正解は人それぞれです。

一方で、自分が管理できる量まで物を減らすと、持ち物を把握しやすくなり、重複買いや「あるはずの物」の買い直しといった無駄な出費が起きにくくなります。

また、手放す手間を知ることで、買い物の判断そのものが変わる効果もあります。そういった意味では、断捨離をしていたほうが節約はスムーズに進めやすくなります。

取り組む場合は、たくさん捨てる目的にせず、今の自分が気分よく快適に過ごせるさじ加減を大事にしながら、無理のない範囲で取り入れていきましょう。