日用品にかかるお金は、毎月必ず発生する支出です。だからこそ、買い方や選び方を一度見直すと、その効果を継続的に感じやすい項目でもあります。
この記事では、単身世帯の日用品費の平均額、取り入れやすい節約方法や気をつけたいポイントを紹介します。
一人暮らしの日用品費の平均額
日用品は毎月かかる項目ですが、自分が月にいくら使っているかを把握している方は多くないかもしれません。
ここでは、単身世帯の日用品費の目安と、日用品代が増える主な原因を順番に確認します。
単身世帯の日用品費の目安
総務省統計局の家計調査(2024年・単身世帯)によると、単身世帯の「家具・家事用品」費の月額平均は5,923円です。
この「家具・家事用品」には、洗剤・ティッシュ・トイレットペーパーなどの消耗品のほか、調理器具や寝具、家事サービス料金なども含まれています。そのため、いわゆる「日用品(消耗品)」だけの金額ではない点に注意が必要です。
また、この数値は単身世帯全体(年齢・性別を問わない)の平均です。
実際にかかる費用は住んでいる地域や暮らし方によっても変わるため、ひとつの目安程度に捉えておきましょう。
出典:総務省統計局「家計調査 家計収支編 単身世帯」(2024年)
日用品代が増える主な原因
日用品費が膨らむ原因は、買い方に潜んでいることが多いです。代表的な要因としては、次の4つが挙げられます。
- 在庫を把握しないまま買い足している
- 特売やセールでまとめ買いをしすぎている
- 買い物の場所が分散していて、単価の比較ができていない
- 用途ごとに別々の商品を揃えている
4つ目の「用途ごとに別々の商品を揃えている」というのは、たとえば似た役割の便利グッズを場所ごとに買い足していたり、専用品を場面ごとに揃えていたりするケースを指します。商品の種類が増えると、一つひとつの単価は安くても、合計額や管理の手間は膨らんでいきます。
日用品の節約で取り入れやすい方法
日用品の節約方法はいくつもありますが、すべてを一度に取り入れる必要はありません。
ここでは、比較的取り組みやすい節約方法を7つ紹介するので、できそうだと思うものから試してみましょう。
買い物リストを作って買う
買い物リストは、必要なものを書き出してから買い物に行く方法です。リストは紙でもスマホのメモでも構いません。
リストを作る前に、冷蔵庫やパントリー、洗面所のストックを軽く確認しておくと、同じものを重複して買うミスを減らせます。
買うものが決まっている状態で店に入ると、特売品が目に入ったとしても、衝動的に買うのではなくいったん考えるきっかけとなるでしょう。
コンビニでの購入は控える
コンビニは便利な一方で、ティッシュや洗剤などの日用品はスーパーやドラッグストアと比べて単価が高くなりがちです。
日用品の主な購入先はスーパーやドラッグストアにしておき、コンビニはやむを得ない場面に限る、という形にしておくと、長期的な支出に差が出やすくなります。
単価で比べて選ぶ
容量や個数が違う商品を選ぶときは、表示価格ではなく1個あたりや1㎖あたりの価格で比べると、本当に安いものが見えてきます。
たとえば詰め替え用は、表示価格は本体ボトルより安いことが多いものの、容量によっては1㎖あたりが本体より高くつくケースもあります。パッケージの大小や「お徳用」の表記だけで判断せず、棚の値札に併記されている単価を確認する習慣にしておくと、比較が早くなります。
1回分の使用量にも着目
同じ商品で容量違いの詰め替えパックなどを比較する際は、1㎖あたりで比べる方法で良いのですが、異なる商品を比較する際には「1回分の使用量」にも着目してみましょう。
たとえば下記のような2種類の洗濯洗剤があったとしましょう。
- 洗剤A: 1mlあたりの単価は高いが、少量で汚れが落ちる(濃縮タイプ)
- 洗剤B: 1mlあたりの単価は安いが、1回に使う量が多い(標準タイプ)
結局どちらがお得かは、「1回の洗濯に何円かかるか」を計算してみるまで分かりません。仮に洗剤Aの表示価格が高くても、1回の使用量が少なければ、安上がりになる可能性があります。
コスパ比較の計算式:
1回あたりのコスト= (販売価格 ÷ 内容量)× 1回の使用量
このように「1回の洗濯にかかる金額」を可視化することで、どちらが本当に家計に優しいかが一目瞭然になります。
ただし、ここまで考えると面倒になって節約のやる気がなくなるかもしれないので、気になったら計算してみる、くらいで大丈夫です。
定期購入で買う手間を減らす
買うものが決まっていて消費ペースがある程度つかめている日用品は、Amazonや楽天の定期おトク便などの定期購入を活用する選択肢もあります。
定期購入なら指定した間隔で商品が届くため買い忘れを防げるだけでなく、割引価格で提供されるケースが多いです。
いつでもスキップ・解約できるサービスが多いため、「合わなければやめれば良い」という気軽な気持ちで試してみても良いでしょう。
ただし、ストックが増えすぎないよう、配送間隔は実際の消費ペースに合わせて調整する必要があります。
ポイントを貯める店を絞る
自分の生活圏や買い物パターンに合わせて、利用する店やサービスを絞ると、ポイントが分散せず貯まりやすくなります。
複数の店を併用すると、それぞれで少しずつポイントが貯まるものの、有効期限内に使い切れないまま失効するケースも出てきます。一方、利用先を絞ると、ポイントがまとまった額になりやすく、使い道も決めやすくなります。
決済方法を1枚のカードにまとめる
日用品の支払いを1枚のクレジットカードや決済サービスに絞ると、ポイントが集約されて貯まりやすくなります。
また、決済を1か所にまとめると、家計簿アプリと連携したときの記録もシンプルになります。利用明細を確認する場所が1つに絞られるため、月にいくら日用品に使ったかの把握もしやすくなるでしょう。
日用品の節約で気をつけたいこと
日用品は食品と違って消費期限がないものが多く、つい買いすぎやストックの抱え込みにつながりやすい項目です。節約のつもりが、結果的に出費を増やしたり、管理を煩雑にしたりするケースもあります。
ここでは、日用品の節約で気をつけたいポイントを3つ紹介します。
安いからと買いすぎない
特売品やまとめ買いは、単価だけ見ればお得です。めったに安くならない商品であれば、その月の支出が多少増えても、年間で見れば節約につながる場面もあります。
判断の目安として、「家にある在庫と合わせて使い切れる範囲か」を軸にする方法があります。たとえば洗剤の詰め替え用が半額になっていたとして、家にストックが多めにある場合、それを使い切るまでの間にまた次の特売の機会も訪れるかもしれません。そう考えると、その日は1袋だけ買い足す、あるいは見送る判断もできます。
特売を活かしつつ、保管しきれない量を一度に買わない。この線引きを意識する形にしておくと、「安いから買う」と「必要だから買う」の間で判断がぶれにくくなります。
ストックを抱えすぎない
ストックが多すぎると、何がどれだけあるかを把握しきれなくなり、重複購入や収納の圧迫につながります。
それを防ぐためには、家全体の在庫量にルールを決めておく方法があります。
たとえば「日用品のストックはこのカゴ・この棚に収まる分だけ」と置き場所を決めておき、そこに収まらない量は買わない、という形です。あるいは「ストックがラスト1個になったら次を買う」と消費のタイミングで補充する形にすると、在庫が常に1〜2個に収まり、収納にも在庫管理にも余裕が生まれます。
在庫量に上限があると、何がどれだけあるかも把握しやすくなり、重複購入も減らせます。収納スペースには限りがあるため、暮らしやすさを保つ意味でも、ストックの上限を決めておく考え方は取り組みやすい方法と言えるでしょう。
日用品の種類を増やさない
便利グッズを買い足さないことも、日用品費を抑える方向に働きます。
100円ショップやSNSで紹介されているアイテムは、目に入ると気軽に買いたくなりますが、似た役割のものが家にすでにあるケースも少なくありません。
新しい商品を手に取る前に、「今あるもので代用できないか」を一度考えるクセをつけておくと、種類が増えるペースが落ち着くでしょう。たとえば専用の収納ケースを買う前に、空き箱や手持ちのカゴで試してみる、といった形です。
商品の種類が少ないほど、買い物・収納・使い分けの手間が減り、結果的に日用品費全体も落ち着いていきます。
まとめ
日用品費は、日常的に発生するからこそ、買い方や管理の仕組みの見直しが節約につながりやすい支出です。まずは「お得に買う」ことよりも「無駄な買い物を減らす」ことで節約につなげていきましょう。
たとえば、ストックの置き場所を決めたうえでそこに置ける量を上限にしたり、買い物前にストックを確認して買い物リストを作ったりといったことだけでも、無駄な購入を減らせます。
また、購入場所や決済方法を絞ることで、購入で得られるポイントを分散させず集中して貯められるといったメリットもあります。
すべてを一度に変えようとするのではなく、取り入れやすいことから始めてみることで、自分にとって続けやすい節約方法を見つけていきましょう。